最近、ビットコインについてあれこれ調べていると、HYIPって言葉をよく聞くようになりましたね~。
HYIPをググってみると、
High Yield Investment Program
(ハイ・イールド・インベストメント・プログラム)
はて、なんのこっちゃ?
Yield=算出・収率・収量
Yields=利回り
Investment=投資
つまり、
「高利回り投資プログラム」
さらに、google翻訳を使って「High Yield Investment Program」を「その他の翻訳を表示」で訳してみると、、、
投資詐欺(Investment fraud)
言い換えると、
High Yield Investment fraud Program
つまり、、、
「高利回り投資詐欺プログラム」
これが巷を賑わせている、投資案件の正体なのか?
高利回りってどのくらい?
高利回り(High Yield)といっても、一体どのくらいの利率で運用するのか、あるいはどのくらいの配当があるのか?気になります。。
案件を調べると、HYIP投資をしている様子を公開しているWebサイトやブログがたくさん出てきます!中には「オススメHYIP」などと、強く推奨している案件もあります。
そこを辿って、人気(?)のHYIP投資商品を調べていくと、
- RightRise(ライトライズ)
- apex(エイペックス)
- Trade Coin Club(トレードコインクラブ)
- Richmond Berks(リッチモンドバークス)
- X-Binary(エックスバイナリー)
- D9Club(D9クラブ)
などなど、あるはあるは!
ざっと見渡した限りの利回りは、
・投資額の約0.8%~1.5%を土日を除く営業日に配当
・株購入で毎日1%~3%の利子を配当
・月利30%以上!投資家の皆様に毎日約1%配当
お気づきだと思いますが、利率は年利ではなく日歩(ひぶ)です!
しかも、配当金を再投資して複利運用できる商品もあり、それが本当だとすれば、いったいどのくらいの利回りになるのでしょう?
計算してみましょう!

出ました!
仮に元金を1万円とした場合、1年(365日)後は幾らになるでしょうか。
- 日歩0.5%:61,700円
- 日歩1.0%:377,800円
- 日歩2.0%:13,774,100円
- 日歩3.0%:484,827,200円
これは相当な高利回りですね^^;
「常軌を逸する」とは、こういうことをいうのでしょう。
桁が多すぎて「計算間違いしたか?」と思っちゃいますが、数字的にはこの通りになってしまいます。
毎日3%の利息が配当されて、それを複利運用かけると、1年後には 48億4,800万円になります。1%だとしても、1年後には約38万円です。
これが本当なら、笑いが止まりませんね!
HYIP恐るべし・・・。
HYIPに投資した元本はどうなる?
ビットコインを利用して運用するHYIPの場合、投資対象に現金(円やドル)ではなく、ビットコインを送金するようです(そうでない場合もあるかもしれませんが)。
その場合、元本(ビットコイン)について、以下のパターンがありました。
- 満期時に返却
- 引き出し可能(有料・無料)
- 半分引き出し可能(有料)
- 引き出し可能なシステムに改良中
- 引き出し不可(完全償却型)
満期を迎えると元本が返却されるプログラムもあるようですが、それは無事に満期を迎えられたらのお話ですね。満期を迎える前に「失脚」してしまったら、元本も配当金も受け取ることはできないでしょう。
元本の引き出しが出来るタイプは、一定期間以上保有していることが条件であることが多く、また、引き出しする際の手数料が、やたらと高い印象を受けました。そんなんだったら引き出しせずに保有しておこう、と思わせるような高額手数料です。
元本の引き出しが出来ないタイプは、元本に配当金が組み込まれる仕組みになっているようです。自動的に複利運用するためでしょうか?もしかすると、複利運用、単利運用の選択が出来るかもしれません。
個人的な感想ですが、元本が満期時に返却されるタイプ、元本の引き出しがいつでも無料で出来るタイプ、このようなHYIPであれば「投資してみてもいいかなぁ」と思ってしまいます。
配当金の引き出しについて
「毎日配当を受け取ることができる」
この配当金の使途は、二通りが考えられます。
- 毎日出金する(単利運用)
- 出金せずに元本に組み込む(複利運用)
もし、どちらかを選択出来るのであれば、どちらが良いのでしょう?
どちらが良いのかは分かりません。
というのは、参加しているHYIP案件が、いつまで続くのか分からないからです。絶対に1年続くと分かっていれば、当然「複利運用」するでしょう。
でも、日歩3%で1年間完全複利運用となると、配当を続けるのは不可能でしょうね。。なにせ、1万円の投資で1年後には48億になってるのですから(汗)。
やはり、HYIPの運用で得られた配当は、出来ることならコツコツ毎日出金するのが良いかもしれません。あるいは、一定期間複利運用した後に、単利運用に切り替える。
もし、HYIPに参加するのであれば、以下の条件でやるのが良いかもしれません。
- 元本の引き出しは、いつでも即出金可能
- 複利運用、単利運用の選択・切替が、いつでも出来る
- 配当は、いつでも即出金可能
- 投資額は、お小遣い以下で
HYIPは詐欺か?丁半博打か?ネズミ講か?
いずれにも該当するかもしれません。
詐欺である可能性
上記した高利回りの配当を続けるとした場合、母体がそれ以上の収益構造を持っていなければ不可能です。というか、あまりにも高利回り過ぎて「それは無理でしょー」と言う印象を受けます。
短期間で「失脚」する予定であれば、会員数が増えている段階で配当出来る可能性はあるのかもしれません。しかし、運営期間的に考えると、「数週間」あるいは「数ヶ月」のうちに配当出来なくなる、と考えた方が無難でしょう。
つまり「詐欺である可能性を排除しない」です。
丁半博打か?
「詐欺である可能性もあり、そうでない可能性もある」と考えると、両方の可能性を考えるのですから「完全なる丁半博打」ですね。
吉と出れば大勝ちするかもしれません、凶と出れば投資金を失う可能性もあります。どちらも可能性があるので「丁半博打」でしょう。
ネズミ講か?
ネズミ講かどうかを考える前に、よく比較されるMLM(マルチレベルマーケティング)について考えてみます。
MLMは、詐欺や賭博とは違い、商品販売を目的にしている合法的な商法です。別名「連鎖販売取引」とも呼ばれ、日本アムウェイ、ニュースキンジャパン、三基商事(ミキプルーンで有名)などが、国内におけるMLMの代表例です。
商品の受け渡しがなく、権利や金品の受け渡しを目的とする商法は、「無限連鎖防止法」で禁じられていて、これに違反するのが、いわゆる「ネズミ講(=無限連鎖講)」と呼ばれる商法です。
MLMの報酬体系は、個人でステップアップしていくプランや、階層組織を形成するプランなど数種類あり、勧誘した人が多ければ多いほど報酬が増える仕組みです。特徴的なのは、勧誘のしかたによっては、後から参入した人が先に参入した人よりも、報酬を多く獲得出来るチャンスがあります。
HYIPの報酬体系
HYIPの中には、自分が勧誘した会員で組織を構成することができるプログラムがあります。自分を頂点としたピラミッドが形式され、自分より下の階層会員が得られる配当や報酬の一部が自分にも分配されます。
ピラミッド形式ですから、上に行けば行くほど報酬が高くなり、自分よりも上の階層会員の報酬を追い越すことは不可能です。言い換えれば、上の階層になるほど儲かる仕組みです。
先にやったもの勝ち的な。
この報酬体系自体に違法性があるかどうかは分かりませんが、問題なのは、ビットコイン投資によるHYIPは、商品を販売することが目的ではなく、ビットコインの受け渡しのみが目的です。つまり、「無限連鎖防止法」に抵触する可能性があることです。
ビットコインは、通貨として認定されていないので「金品の受け渡しには該当しない」あるいは、「ビットコインは商品であり金品ではない」と解釈すれば、合法になるのでしょうか?
もし、この商法がMLMとして認められるのであれば「合法」です。MLMとして認められなければ「違法」となり「ネズミ講(=無限連鎖講)」ということになるでしょう。
以上、ビットコインのHYIP投資についてあれこれ書いてみました。
自分がHYIPに参加するかどうかは検討中(汗)