5月に入り、ビットコインの価格が15万円を突破し、そのままの勢いで18万円に届く勢いです。そして、アルトコインの価格もビットコイン価格に釣られるように上昇しています。
仮想通貨の時価総額「BEST10」を確認してみましょう。下図は、coinmarketcap.comからの引用です。(2017年5月7日)

1位のビットコイン(Bitcoin)の時価総額が3兆円を超えるのは時間の問題です。そして、2位のイーサリアム(Ethereum)の時価総額も間もなく1兆円を超えるでしょう。
3位のリップル( Ripple)は5千億円、4位のライトコイン(Litecoin)は2千億円弱。続いて、5位ダッシュ(Dash)、6位ネム(NEM)、7位イーサリアム・クラシック( Ethereum Classic)は約8百億円と、時価総額が数千億円を超える仮想通貨が10種類以上になる日が来るのは、そう遠くはないでしょう。
2017年は「仮想通貨元年」といわれるに相応しい上げっぷりです。
仮想通貨の取引量
ここで、ビットコインを含む仮想通貨の取引量と取引所のシェア(占有率)を確認してみます。
最初に時価総額No.1のビットコイン(BTC)の取引量です。下の円グラフは、CryptoCompareを参照しました。(2017年5月7日)

下の表は、同じくCryptoCompareからの引用です。

- BTC/JPY(42.4%)
- BTC/USD(33.7%)
- BTC/CNY(10.2%)
- BTC/EUR(5.7%)
- BTC/KRW(5.7%)
- BTC/PLN(0.6%)
- BTC/CAD(0.4%)
- BTC/RUB(0.3%)
- BTC/GBP(0.2%)
- BTC/ZAR(0.1%)
日本円での取引の次に多い通貨は、米ドルです。続いて、中国人民元、ユーロ、韓国 ウォン 、ポーランドズロチ、カナダドル、ロシアルーブル、英ポンド、南アフリカランドです。
「ビットコインの取引額は中国が世界1位」あるいは「中国のビットコイン取引シェアは世界の9割」といわれていましたが、どうでしょう。今やビットコインの取引シェアは日本円での取引量が世界1位です。
つまり、現時点でのビットコイン価格は、日本円によってリードされていることが分かります。
仮想通貨取引所のシェア
次に、ビットコイン(BTC/JPY)の取引が行われている取引所のシェアを確認してみます。円グラフ右と表の右側です。シェアが多い順に、
- bitFlyerFX(81.4%)
- Coincheck(10.0%)
- bitFlyer(5.7%)
- Quoine(2.7%)
- Kraken(0.04%)
- LocalBitcoins(0.0%)
- BitSquare(0.0%)
- MonetaGo(0.0%)
ここで注目なのが、シェア80%を超す「bitFlyerFX」です。現物取引ではなく、レバレッジを効かせて取引する「FX」でのビットコイン取引が8割を超す圧倒的シェアです。賭け事が好きな日本人を象徴しているのかもしれませんね^^;
2位に位置するのはbitFlyer(ビットフライヤー)ではなく、Coincheck(コインチェック)というのも注目でしょう。CoincheckとbitFlyerの違いは、”取り扱うアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の種類”です。

bitFlyerで取り扱うアルトコインは、イーサリアムのみです。Coincheckが取り扱う仮想通貨の種類は、ビットコインを除く11種類で、いずれも時価総額で上位に位置していることが分かります。
また、アルトコインの購入はビットコインでも可能ですから、購入したビットコインでアルトコインへ再投資するには、Coincheckは都合が良い取引所です。
4位以降のQuoine、Kraken、LocalBitcoinsなどは、日本ではあまり馴染みはありませんが、わずかに取引があるようです。
以上、ここまではビットコインの取引量と日本円(JPY)で取引されている取引所のシェアを確認できました。次に、アルトコインについても調べてみましょう。
アルトコインの取引量と取引所のシェア
ビットコインの取引量は、現在のところ日本円(JPY)での出来高が1位を占めています。次は、時価総額が多い順に2位~5位までのアルトコイン取引量と取引所シェアを確認してみます。
Ethereum (イーサリアム)の取引量

- ETH/BTC(52.5%)
- ETH/USD(28.6%)
- ETH/KRW(8.0%)
- ETH/EUR(7.4%)
- ETH/CNY(2.5%)
- ETH/LTC(0.3%)
- ETH/CAD(0.2%)
- ETH/AUD(0.1%)
- ETH/MXN(0.09%)
- ETH/PLN(0.05%)
イーサリアムの取引では、50%以上がビットコイン(BTC)との交換による取引という状況です。取引所のシェアは「Poloniex」が6割を超えています。10位には、日本の取引所である「bitFlyer」がランクインしています。
ちなみに、日本円(JPY)によるイーサリアムの出来高は14位でした。
Ripple(リップル)の取引量

- XRP/BTC(87.4%)
- XRP/USD(8.4%)
- XRP/CNY(3.3%)
- XRP/EUR(0.9%)
- XRP/XUSD(0.0%)
- XRP/USDT(0.0%)
イーサリアムの取引では、9割近くがビットコイン(BTC)との交換取引です。米ドル、中国人民元、ユーロでの取引もありますが、これらを合わせても1割を少し超えるくらいです。
そして、「Poloniex」での取引が95%以上を占めています。日本では、coincheckがリップルを取り扱っていますが、殆どシェアがないようですね。
Litecoin(ライトコイン)の取引量

- LTC/BTC(40.5%)
- LTC/CNY(33.7%)
- LTC/USD(23.7%)
- LTC/EUR(1.8%)
- LTC/PLN(0.1%)
- LTC/XMR(0.09%)
- LTC/RUB(0.08%)
- LTC/BRL(0.06%)
- LTC/AUD(0.03%)
- LTC/USDT(0.01%)
ライトコインの取引では、ビットコイン(BTC)との交換取引がやはり1位です。続いて、中国人民元、米ドル。この3種類で取引高の97%を占めています。日本円(JPY)での取引量は20位以内にありません。
取引所のシェアは、「Poloniex」が7割以上を占めています。日本では、coincheckがライトコインを取り扱っていますが、ランクインしていません。。
DASH(ダッシュ)の取引量

- DASH/BTC(79.3%)
- DASH/USD(16.8%)
- DASH/EUR(1.6%)
- DASH/CNY(1.0%)
- DASH/ETH(0.6%)
- DASH/LTC(0.3%)
- DASH/XMR(0.1%)
- DASH/RUB(0.08%)
- DASH/USDT(0.07%)
- DASH/UNO(0.00%)
ダッシュの取引でも、ビットコイン(BTC)との交換取引1位で、出来高の8割近くを占めています。続いて、米ドル、ユーロ、中国人民元。5~7位は、アルトコインのイーサリアム、ライトコイン、モネロです。日本円(JPY)での取引量は20位以内にありません。
取引所のシェアは、「Poloniex」が6割を占めています。日本では、coincheckがダッシュを取り扱っていますが、ここでもランクインしていません。
以上、時価総額BEST5の仮想通貨の取引高と取引所のシェアでした。
この調査は、2017年5月7日~5月8日の数値です。